喫煙関連がんに対する健診受診者を対象とした認知度調査:第67回日本人間ドック・予防医療学会学術大会で発表
2026年10月21日
研究を行った部門:
一般財団法人淳風会健康管理センター 倉敷
研究を発表した者:
春間 賢(医療診療セクター・医師)
学会発表情報
| 発表者 | 春間 賢、吉原 正治、楠 裕明、岡田 恭子、田畑 美穂、澁川 彩乃、久吉 由香里、山口 佳之、井上 和彦、川上 憲人 (一般財団法人淳風会 淳風会健康管理センター大供・倉敷) |
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| 演題 | 「喫煙関連がんに対する健診受診者を対象とした認知度調査」 |
| 学会 | 第67回日本人間ドック・予防医療学会学術大会 熊本市、2026年9月4・5日 |
ポイント
- 10部位のがんが確実に喫煙と関連があることが分かっております。そこで、10部位のがんについて、当施設の一つである倉敷の健診受診者の方を対象にアンケートで認知度調査を行いました。その結果、肺がん(認知度79.6%)を除いて認知度が40%以下と低いことがわかりました。
発表内容
最近、喫煙に関連するがん(関連がん)の中で、食道がんと膵がんが著しく増加しています。がん情報サービスホームページでは厚生労働省が公開している「喫煙の健康影響に関する検討会報告(2016年)」をもとに、喫煙と発がんの因果関係が明らかながん(レベル1:科学的に因果関係が明らかなもの)として10部位のがん(肺がん、食道がん、胃がん、喉頭がん、口腔・喉頭がん、鼻腔・副鼻腔がん、肝がん、膵がん、膀胱がん、子宮頸がん)が提示されていますが、どの程度一般の方に知られているか明らかでありません。
そこで、淳風会健康管理センター倉敷を受診した健診受診者299名(男性210名、無回答4名,年齢50代35.1%が最多、30-60代97.3%)の方を対象に飲酒・喫煙について作成したアンケート用紙を用いて、関連がんについての知識と、喫煙歴している受診者については「知っていればはじめから喫煙しなかった、知っていれば禁煙した」を調査しました。
その結果、喫煙とがんとの関連について知っていると回答されたのは高い順に肺がん79.6%、食道がん38.8%、胃がん28.1%、喉頭がん28.1%%、口腔・喉頭がん26.8%、鼻腔・副鼻腔がん12.7%、肝がん6.7%、膵がん3.3%、膀胱がん2.7%、子宮頸がん2.3%で、肺がんを除き低い認知度であることが分かりました。現喫煙者62名中54名(87.1%)が「知っていても喫煙する」、8名(12.9%)が「知っていればはじめから喫煙しなかった、知っていれば禁煙した」と回答しました。喫煙習慣はかなり依存性が強いことが明らかとりましたが、少数ではありますが具体的ながんと喫煙の関連を御本人に提示することにより、その習慣を改善できる可能性があることが分かりました。