研究活動・論文

早めの指導がメタボを改善-特定健康診査から特定保健指導初回面談までの3か月以内だと目標を達成しやすくなるー:第67回日本人間ドック・予防医療学会学術大会で発表

2026年10月28日

研究を行った部門:
一般財団法人淳風会健康管理センター大安寺

研究を発表した者:
稲谷 理沙(産業保健部産業保健課・保健師)

学会発表情報

発表者 稲谷 理沙、遠藤 恵子、吉原 正治、井上 和彦、春間 賢、川上 憲人
演題 「特定健康診査時と特定保健指導初回面談時の体重・腹囲の変化量とアウトカム評価の関連性についての検討」
学会 第67回日本人間ドック・予防医療学会学術大会
熊本市、2026年9月4・5日

ポイント

  • 健診受診日以降に実施する後日特定保健指導において、健康受診後にできるだけ早期に実施することで、アウトカム達成(腹囲2㎝以上・体重2㎏以上減)につながりやすいことが示唆されました。
  • 健診受診後から初回面接日までに腹囲1㎝以上および体重1㎏以上の増加を防ぐことで、後日特定保健指導であってもアウトカム達成が期待できる可能性が示唆されました。

発表内容

特定保健指導の成果は、最も健康意識が高まる特定健康診査受診当日に初回面談を実施するほうが効果的であると言われているが、やむを得ず、後日に初回面談を実施することもあり、体重が変化している対象者が存在する。このような対象者への効果的なアプローチを見出すことを目的として、当センターにて、2024年度に後日特定保健指導を受け、2026年3月末日までに支援が終了した985名(男性800名、女性185名)を対象として分析を行った。

健診時から、初回面談時までの期間が3カ月以内群をA群、3カ月超過群をB群とし、性・支援レベル別にアウトカム達成率を比較した結果、男性の積極的支援対象者において、A群のアウトカム達成率がB群よりも有意に高かった。また、健診から初回面談までに腹囲2㎝かつ体重2㎏以上の増加有無によるアウトカム達成率を比較した結果、男性の動機付け支援・積極的支援において、腹囲2㎝以上かつ体重2㎏以上増加した対象者のアウトカム達成率が優位に低かった。さらに、健診から初回面談までに腹囲1㎝かつ体重1㎏以上の増加有無によるアウトカム達成率を比較した結果、男性の動機付け支援・積極的支援において、腹囲1㎝以上かつ体重1㎏以上の増加した対象者のアウトカム達成率が優位に低かった。

健診後3か月以内に初回面談を実施することで、アウトカム達成につながる可能性と健診から初回面談までに腹囲1㎝以上かつ体重1㎏以上増加すると、アウトカム達成の可能性が低下することが示唆された。

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