ごあいさつ

ようやくコロナ感染も落ち着いて来ました。コロナ禍で、定期健診や人間ドックなどの受診控えが起こっておりましたが、健康を維持するためには、疾病の予防と早期発見、そして、早期治療が必要です。ぜひ、積極的に健診を受けて下さい。
生活習慣の変化による生活習慣病の発生や重篤化は、健診による診断と指導で、発生を予防するとともに(未病といいます)、その重症化を防ぐことができます。肥満や脂質異常症、高血圧症は多くの人に見られ、生活習慣の改善が重要で、早期に診断し、生活習慣が改善されれば、薬を内服することなく治療ができます。糖尿病や腎臓病についても同様で、早期の診断と治療、そして、定期的な受診による重症化予防は必須です。
日本人の死因の第1位は悪性新生物(がん)で、年間、100万人の方ががんに罹患し、約38万人が死亡しています。多くのがんは検診によって早期に発見され、早期に治療することにより命を落とすことなく暮らすことができます。がん検診は定期的に受けましょう。
健康な社会を作るためには、我々の健康意識の一層の向上が望まれます。日本人の平均寿命は世界のトップですが、それに伴う健康寿命の延伸があってこそ健康な生活が続けられます。
今後も、皆様方の健康を守り、ご家族の健康を守り、そして健康な職場作りを支援し、社会全体が健康になるように、淳風会健康管理センター職員一同さらなる研鑽と施設の充実に努めて参ります。
一般財団法人 淳風会 医療診療セクター
セクター長 春間 賢

私は2023年4月に当センターに赴任、同年8月にセンター長を拝命いたしました。41年間のがん治療専門医の経験から、がんの予防すなわち生活習慣の改善と早期発見の重要性を嫌というほど実感し、健診の道に飛び込みました。同時期に、健診を受ければ防げたがんによる経済負担は、胃がんを筆頭に1兆円を超えると報道されました。AIの登場やゲノム医療など技術革新と相まって、これからは予防医療、健診に軸足を置く時代です。
先ず隗より始めよ、赴任後、私も自身の健康管理に取り組みました。大学時代はテニス三昧でしたが、社会人になって運動習慣はプツリと途絶えておりました。この後悔の40年を取り戻すべく、30分のウォーキング/ランニング(膝の痛みは要注意)を週2-3回、別の日は腕立て伏せ/腹筋/スクワットを10回から徐々に増やしていきました。食事管理では摂取カロリーを見直し、朝食をしっかり食べ、夕食の炭水化物を削減し、平日のアルコールは20gとしました。おかげさまで体重は4kg、腹囲は3cm減少し、血圧は安定、課題であった中性脂肪、LDL(悪玉)コレステロールは正常化いたしました。この拙い経験を踏まえ、みなさんの立場に寄り添って、一緒に健康について考えていければと希望します。
昭和の格闘家で元参議院議員 アントニオ猪木さんは、『元気があればなんでもできる』とおっしゃいました。まさにそれは健康経営の理念であり、社会を動かしておられるみなさまの健康管理のお手伝いがかないましたら、『Beside You』我々にとって最高、幸いに存じます。みなさん、これからの人生の坂道を遊歩道にし、我々とともに歩いて参りましょう。では最後にご一緒に、『1, 2, 3, ダァ』。
一般財団法人 淳風会 淳風会健康管理センター倉敷
センター長 山口 佳之

2024年4月より淳風会倉敷クリニック所長に着任いたしました楠 裕明です。昨年度は山口センター長のもと、淳風会健康管理センター倉敷 副センター長として勤務してまいりました。当センターに赴任するまでは、大学病院の総合診療科で特任教授として総合診療や学生教育を担当しており、特に診療態度や診察技能教育には注力してまいりました。
また、消化器内科医としての30年以上の経験もあり、総合診療専門医や消化器がん検診学会総合認定医、認定産業医のほか、消化器病専門医(指導医)、消化器内視鏡専門医(指導医)、消化管専門医(指導医)などの資格も有しています。そのため、健診や人間ドックにおける診察や指導だけでなく、上部消化管(胃)や大腸内視鏡検査も担当させていただきます。
さて、わたしの医師としての一番のモットーは、「相手の立場で考える」ことでしたので、現在は「受診者の立場に立った診療(診察)」をテーマとしています。また、健診における病気の早期発見だけでなく、受診者一人ひとりの健康に対する意識を喚起し、最終的に「人生100年時代」と言われる社会背景に対応した、良好なワークライフバランスを送っていただくことを目標としています。
日本の医療は病気を発症してからの治療には目覚ましい進歩がありますが、ワクチンをはじめとする病気の予防に関しては後進国とも言われています。仕事に追われて健康増進活動をおろそかにして、防げるはずの生活習慣病を発症し、悔いが残る人生となってしまうことは、何としても避けなければなりません。
当施設は前センター長の間部先生、前クリニック所長の中山先生の体制から、山口センター長とわたしの体制に変わりますが、前体制で整えられた男女別動線やフロア、管理栄養士によるカウンセリング、タニタ食堂によるランチの提供などを引き継ぎ、受診者のために何ができるのかを常に考えるスタンスなどは踏襲してまいります。
一方、健診センターは地域の重要な医療資源のひとつであり、その役割と使命を改めて見直し、目標達成のために職員の先頭に立って努力を続ける所存です。 今後とも末永くご活用、ご利用いただきますよう宜しくお願い申し上げます。
一般財団法人 淳風会 淳風会倉敷クリニック
所長 楠 裕明

淳風会健康管理センター倉敷は、倉敷クリニック、タニタ食堂を含め「淳風スクエア」として連島の地に新規開設いたしました。コンセプトはコンパクトな動線と男女別フロアの実現であり、受診された方からは好評を得ており、今後も受診者様の目線で、快適に健診が出来ますようスタッフ一同注力していきます。
健診当日には、健診結果により保健師による生活習慣のアドバイス、栄養管理士によるカウンセリング、タニタ食堂にてご提供のランチは味覚・栄養の参考にしていただけます。
事後フォローとして、一次健診で異常のある方には労災二次健診を実施することにより、3か月以内のきめ細かいフォローアップを行うことで、生活習慣病の克服、健康寿命の延伸をサポートしています。
人生100年時代を生きる現在にあって、少しでも Quality of Life を高めるよう自己努力が必要ですが、私どもはそのお手伝いをすることをモットーに、目指すのは、受診者一人ひとりの心に響くよう、未病の段階での適切なアドバイスができますよう、寄り添っていけるように【Beside You】努力を続けてまいります。
どうか末永くご活用、ご利用くださいますようお願い申し上げます。
一般財団法人 淳風会 淳風会倉敷クリニック
副所長 中山 雅人
理念
1健診と医療で健康な社会づくりに貢献します。
2全職員が健康で幸せな環境のもと、発展向上を目指します。
基本方針
- 一人ひとりの健康を守り、豊かな家庭づくりに貢献します。
- 快適な職場をつくり、健康社会の実現に貢献します。
- 皆様に質の高い医療を提供するため、研鑚・努力を続けます。
- 快適な環境で心地良く受診していただきます。
2023年度
健康診断 受診者数
約15.5万人
2023年度
人間ドック 受診者数
約8.1万人
2023年度
ご利用 事業所数
約7,400社
医師スタッフ資格紹介

春間 賢
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会指導医・専門医
- 日本消化器内視鏡学会指導医・専門医
- 日本消化器がん検診学会認定医
- 日本消化管学会胃腸科認定医
- 日本ヘリコバクター学会H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医
- 日本食道学会食道科認定医
- 日本消化器内視鏡学会名誉会員
- 人間ドック認定医

井上 和彦
- 日本人間ドック学会 理事・人間ドック健診専門医・指導医
- 日本消化器がん検診学会 理事・中国四国支部支部長・指導医・総合認定医
- 日本がん検診・診断学会 理事・認定医
- 日本消化器内視鏡学会 社団評議員・指導医・専門医
- 日本消化器病学会 学会評議員・指導医・専門医
- 日本消化管学会 代議員・専門医
- 日本ヘリコバクター学会 代議員・ピロリ菌感染症認定医
- 日本プライマリ・ケア連合学会 代議員・指導医・認定医
- 日本病院総合診療医学会 評議員・認定医
- 日本未病学会 評議員・認定医
- 日本内科学会 認定医
- 日本医師会認定産業医
- 臨床研修指導医

センター長:山口 佳之
- 日本癌治療学会功労会員
- 日本外科学会指導医・認定登録医
- 日本消化器外科学会指導医・認定登録医
- 日本消化器癌発生学会特別会員
- 日本胃癌学会特別会員
- 日本大腸肛門病学会指導医・専門医
- 日本バイオセラピィ学会名誉会員・前理事長
- 日本再生医療学会認定医

所長:楠 裕明
- 日本消化管学会 胃腸科専門医
- 日本医師会 認定産業医
- 日本ヘリコバクター学会 ピロリ菌感染症認定医
- 日本病院総合診療医学会 専門医

副所長:中山 雅人
- 日本産科婦人科学会専門医
- 日本医師会認定産業医

湯本 英一朗
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会 専門医 指導医
- 日本消化器内視鏡学会 専門医 指導医

清水 信義
- 日本外科学会 特別功労会員、登録認定医
- 日本胸部外科学会 名誉会長
- 日本移植学会 名誉会員
- 日本内視鏡外科学会 名誉会長
- 日本呼吸器外科学会 特別会員
- 米国胸部外科学会(STS) 国際会員

市場 俊雄
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本糖尿病学会専門医
- 日本医師会認定産業医

光宗 皇彦
- 労働衛生コンサルタント
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本呼吸器学会専門医
- 日本呼吸器内視鏡学会専門医、指導医
- 人間ドック健診専門医・指導医
- 日本医師会認定産業医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 日本プライマリ・ケア学会認定医
- 日本公衆衛生学会認定専門家
- 結核抗酸菌認定指導医
- 香川大学医学部臨床教授
- 岡山大学医学部臨床教授
- 健康測定医(中災防)

萱嶋 英三
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本消化器がん検診学会認定医
- 人間ドック健診専門医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 日本医師会認定産業医

安達 倫文
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本呼吸器学会専門医
- 人間ドック健診専門医
- 日本結核病学会認定医
- 日本医師会認定産業医

河本 義之
- 日本産科婦人科学会専門医
- 日本産婦人科乳腺医学会認定医
- 検診マンモグラフィ読影認定医
- 日本医師会認定産業医
- 岡山県医師会認定乳がん検診担当医

増田 和子
- 日本医師会認定産業医
- 検診マンモグラフィ読影認定医

河原 洋介
- 日本内科学会認定 内科専門医・指導医
- 日本循環器学会認定 循環器専門医

内田 純一
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本消化器学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本消化器がん検診学会認定医
- 日本医師会認定産業医

眞部 かおり

堀井 綾子

寺戸 博文
- 日本産科婦人科学会認定専門医
- 検診マンモグラフィ読影認定医

臼井 由行
- 日本外科学会専門医・指導医
- 日本臨床外科学会評議員
- 日本乳癌学会専門医・指導医
- 日本内分泌・甲状腺外科専門医・指導医
- マンモグラフィ検診精度管理中央委員会読影認定医
- 日本乳腺甲状腺超音波診断会議読影認定医
- 日本内視鏡外科学会評議員・技術認定医
- ヨーロッパ内視鏡外科学会会員
- 日本消化器外科学会認定医
