月別アーカイブ: 2024年11月

「ストレスチェック制度等のメンタルヘルス対策に関する検討会」の中間とりまとめが公表されました

 精神障害等による労働災害認定の件数は増加の一途であり、働く人のメンタルヘルス対策は産業保健の大きな課題となっています。2024年3月から厚生労働省では「ストレスチェック制度等のメンタルヘルス対策に関する検討会」を設置して、ストレスチェック制度およびその他の施策によるメンタルヘルス対策の強化のあり方を検討してきました。微力ながら私が座長を拝命しております。
 2024年11月1日で、この検討会から「中間とりまとめ」が出されました。「中間とりまとめ」では、ストレスチェック制度がストレスへの気づきや軽減に役立っていることを踏まえた上で、これまで努力義務であった従業員50人未満規模の小規模事業場にも、この制度を義務化することが適当であると結論しました。今後、労働政策審議会での審議を経て厚生労働大臣に諮問され、法律改正に向けて準備が進む予定です。
 小規模事業場でのストレスチェック制度の実施では、私ども労働衛生機関の役割が大いに期待されているところです。弊会ではすでに小規模事業場向けのストレスチェック制度の実施支援サービス(実施者代行サービスを含む)を行っています。今後、小規模事業場で円滑にストレスチェック制度が実施できる仕組みを考案し、顧客企業にご提案してまいります。

一般財団法人 淳風会
代表理事 理事長 川上 憲人

峰山幸子メンタルサポートセンター長が岡山ロータリークラブで優良従業員表彰を受けました

 岡山の経営者の皆様との親交をはかるために、理事長として岡山ロータリークラブに所属し活動をしています。2024年10月30日(水)に開催された岡山ロータリークラブ例会において、弊会の峰山幸子メンタルサポートセンター長が優良従業員表彰を受け、岩藤会長から表彰状と副賞を授与されました。
 弊会の「メンタルサポートセンター」は、企業で働く人のメンタルヘルスを守るための社外サービス機関(EAP)として2004年に設置され、これまで多数の企業に対して、メンタルヘルスの体制づくり、相談、復職支援、教育研修、ストレスチェックなどを提供する事業を行ってきました。峰山氏は、臨床心理士であり、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科で医学博士の学位も取得しています。峰山氏は、この大学院生時代にセンターの立ち上げに関わり、その後弊会に入職してセンターの活動をリードしてくれています。センターが20周年を迎える今年、峰山氏が岡山ロータリークラブの優良従業員表彰を受けたことをうれしく思い、報告させていただきます。

一般財団法人 淳風会
代表理事 理事長 川上 憲人


(峰山センター長および岩藤会長から写真掲載許可済)

新人スタッフへ情報機器作業健診のレクチャーを行いました

11月1月(金)

 淳風会健康管理センターでは、情報機器作業(VDT作業)に対する特殊健康診断(以下、情報機器作業健診)も実施しています。今回、情報機器作業健診における近点距離測定や屈折度測定等が行えるよう、新人スタッフへレクチャーがありました。

 情報機器作業健診とは、長時間のパソコンやタブレット、スマートフォン等を用いた作業によって引き起こされる目の疲れや視力低下、肩こり、腰痛といった健康障害を早期に発見し、適切な対策を講じるための健診です。職場におけるIT化はますます進行しており、パソコン等の画面を長時間使用することは避けられませんが、それに伴う健康リスクも増加しています。

 淳風会の職員の健診でも、希望者へ情報機器作業健診を実施しています。健診を通して、情報機器作業に従事する職員の健康状態を把握し、心身の負担を軽減させ支障なく作業が行えるように支援しています。そしてそれは、業務のパフォーマンス向上や仕事の質の維持にも繋がっています。

 皆様の会社でも、厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を基に、情報機器作業に従事する人の健康管理を行い、情報機器作業健診の実施を検討していただければと思います。

 新人スタッフの皆さんには、正しい測定手技をマスターしていただき、受診者様の健康度向上へ貢献してもらいたいと思います!

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