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今年の夏を振り返って ― 新しい取り組み 「ペルチェ素子を使った冷却ベスト」

今年の夏を振り返って ― 新しい取り組み 「ペルチェ素子を使った冷却ベスト」

2025/10/21

10月21日(火)
10月も中旬を迎え朝晩はようやく過ごしやすくなってきました。猛暑の日々を思い返すと、「今年もよく乗り切ったなあ」という気持ちになります。
環境管理課の職員は、毎日さまざまな事業所を訪問し、有機溶剤や粉じんを取り扱う作業場所などで、作業環境測定を行っています。
測定作業は、夏場の高温多湿な環境や、風通しの悪い屋内など、過酷な条件下で行われることも多く、熱中症のリスクが高まる場面もあります。
今年の夏は本当に暑さが厳しく、現場でも熱中症対策が欠かせませんでした。
今年は、熱中症対策の一環として「ペルチェ素子」を使った冷却ベストを試験的に導入いただきました。ペルチェ素子とは、電気の力で表面を冷やす小型の半導体部品で、クーラーのような仕組みを衣類に組み込むことができます。

実際に着用したところ、
背中や胸元がじんわり冷える感覚がある
扇風機付きの空調服と比べると、粉じんが舞いやすい環境でも使いやすい
バッテリーの持ち時間は課題だが、局所的に涼しくできるのは良い
といった感覚を受けました。従来の空調服や保冷剤ベストと比べても、それぞれの現場に合った組み合わせで活用できるそうです。

猛暑の影響は年々強まっていると感じます。来年以降も確実に「今年以上の暑さ対策」が必要になるでしょう。今回の試験導入で得られた知見を踏まえ、さらに快適かつ安全に作業できる環境づくりを進めていきたいと考えています。暑さが和らいだ今だからこそ、振り返りと次の準備を。来年も安心して働けるよう、環境管理課も皆さんと一緒に対策を考えてまいります!!

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10月はピンクリボン月間です!

10月はピンクリボン月間です!

2025/10/01

みなさんはピンクリボンを目にしたことはありますか。10月になると街中で目にする方もおられるのではないでしょうか。
10月は、乳がん早期発見強化月間として全国でピンクリボン運動が行われます。ピンクリボン運動とは、乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進することを目的に行われる世界的な啓発キャンペーンです。乳がんで亡くなった患者さんの家族が、同じような悲劇が繰り返されないようにと願いを込めて作ったリボンからスタートした活動になります。乳がんは女性がかかるがんの中で最も多く、日本人女性の9人に1人が一生のうちに乳がんを経験すると言われていますが、早期に発見すれば90%は治るとされています。そのためには定期的な乳がん検診(マンモグラフィ・超音波)が重要となります。

ところで、「ブレスト・アウェアネス」という言葉をご存知でしょうか。これは、自分の乳房の状態に日ごろから関心を持ち、乳房を意識する生活習慣のことです。定期的ながん検診も大切ですが、自分の手で触って、目で見ることで自分の身体のことを知っておくことも重要な予防になります。しかし、実際行おうとしてもやり方が分からない、ということはありませんか。淳風会健康管理センター(岡山・倉敷)の女性フロアには乳房触診模型やブレスト・アウェアネスの方法が記載された資料等、実際に触れることができるブースを設置しています。ぜひ、健診の合間に触ってみてください。ブレスト・アウェアネスはお風呂の中で体を洗う流れでできる行動です。日常生活に取り入れ、習慣化していきましょう。
乳がんは他人事ではありません。
ピンクリボン月間をきっかけに、ぜひ一度「自分の胸に意識を向けること(ブレスト・アウェアネス)」から始めてみてくださいね。

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5大がん検診のすすめ

5大がん検診のすすめ

2025/09/12

9月12日(金)

がんは、早期発見が大切です。
女性は2人に1人、男性は3人に2人ががんにかかる時代といわれています。
淳風会では、代表的な5つのがん検診(胃がん・肺がん・大腸がん・乳がん・子宮頸がん)の実施を積極的におすすめし、早期発見、早期治療につなぐ役割を担っています。
この5つのがん検診は、がん死亡を減らす効果が確実で、かつ、利益が不利益を上回る検診です。現在国は、これらの要件を満たすことが科学的に認められた、「お墨付き」がある検診の受診を推奨しています。
私たち職員も健康に仕事と生活が続けられるよう、年に一度の生活習慣病健診または定期健康診断で、5大がん検診を受診できる体制を整え、受診しています。

みなさんは、定期的にがん検診を受診されていますか?
淳風会健康管理センターでは、職場などでがん検診を受診する機会のない方々に、岡山市や倉敷市など自治体のがん検診をおすすめしています。
健康管理センター岡山では、岡山市の5大がん検診と、赤磐市、瀬戸内市、備前市、和気町の子宮頸がん検診と乳がん検診が受診可能です。
健康管理センター倉敷では、倉敷市の5大がん検診と、総社市の子宮頸がん検診と乳がん検診が受診可能です。
各自治体によって、実施期間や検査内容等異なる場合がありますのでご確認の上受診ください。
定期的に検診を行い、happy lifeを送りましょう♪

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出典:岡山市『けんしん・予防接種ガイド(令和7年度版)』より引用

出典:倉敷市『倉敷けんしんガイド(令和7年度版)』より引用

発熱外来 ~発熱・感染症患者待機室~

発熱外来 ~発熱・感染症患者待機室~

2025/08/28

8月28月(木)

淳風会ロングライフホスピタルでは、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、発熱等の症状のある患者様を一般外来患者様と区別して感染症の拡大を予防するために、令和5年3月「発熱・感染症患者待機室」を設置しました。
発熱や咳、鼻水、のどの痛みなどのかぜ症状がある患者様や感染症が疑われる患者様に対して、コロナ抗原検査・インフルエンザ抗原検査などを実施し、適切に診断・治療を行うようにしています。抗原検査陽性の場合は、待機室で医師と電話診療を行い、陰性の場合は院内で通常診療を行います。また待機室には、陰圧装置を設置しており、ウィルス等が室外に拡散されないようにすることで検査施行者(看護師)への感染を予防しています。
直近では令和6年12月が特に検査実施数が多く、インフルエンザ・コロナウイルス抗原検査を92名の患者様に実施し、季節性インフルエンザ陽性30名、新型コロナウイルス陽性10名を検出しました。今年に入ってからも平均27名/月の患者様が発熱外来を受診されており、現在新型コロナウイルス陽性者が増加傾向にあります。今一度マスク着用、手指消毒など基本的な感染予防対策の徹底をお願いいたします。

また、当院は「患者様をお待たせしない」をモットーに、医師、看護師、コメディカル、事務スタッフが連携して対応しています。これからも、患者様が安心して医療を受けられる外来づくりに努めてまいります。

帯状疱疹ワクチン接種について

帯状疱疹ワクチン接種について

2025/08/21

8月21日(木)

淳風会では、帯状疱疹ワクチンをはじめ、各種ワクチン接種を行っています。
令和7年度から、65歳以上の方などを対象に帯状疱疹ワクチンの定期接種が開始されました。
定期接種は、令和7年度内に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳を迎える方、101歳以上(令和7年度限り)の方などが対象で、接種費用の一部が公費負担で受けることができます。
帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経に沿って痛みを伴う水痘(水ぶくれ)が現れる皮膚の病気です。
合併症の一つに、皮膚の症状が治った後にも痛みが残ることがあり、日常生活に支障をきたすこともあります。
淳風会倉敷クリニックでは、帯状疱疹不活化ワクチンの接種について、以下の費用で接種いただけます。
・公費補助対象の方で倉敷市にお住まいの方:12,000円×2回
・公費補助対象の方で岡山県内の倉敷市以外にお住まいの方:各市町村の設定料金×2回
・一般の方(公費補助なし自費接種):21,560円×2回
公費補助の接種期間は、令和7年4月1日から令和8年3月31日となります。
淳風会倉敷クリニックでは、肺炎球菌ワクチンなど、その他ワクチンとの同時接種も可能です。
事前予約制につき、接種ご希望の方は、淳風会倉敷クリニックまでお電話にて申し込みをお願いいたします。
皆様の疾病予防に淳風会をご活用いただければ幸いです。

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一般社団法人「心の健康投資推進コンソーシアム」が設立されました

一般社団法人「心の健康投資推進コンソーシアム」が設立されました

2025/08/06

このたび、「心の健康」投資拡大に向け、心の健康サービス事業者が会員となった全国組織、一般社団法人「心の健康投資推進コンソーシアム」が設立されました(https://mwi.or.jp)。一般財団法人淳風会健康管理センターもこの団体に参加しております。このたび川上が初代代表理事に就任しました。
経済産業省は、健康経営を推進する企業においてメンタルヘルスに関する課題認識が最も高いことから、2023年に産官学による「職域における心の健康関連サービス活用に向けた研究会」を立ち上げました。研究会からは、『サービスの創出と活用に向けた提言 』や雇用主に向けた『「心の健康」投資・実践ガイド』などが作成されました。一般社団法人「心の健康投資推進コンソーシアム」の設立は、この流れを受けたものです。
この団体では、産官学のステークホルダーが協力して、職域での「心の健康」投資という考え方を普及し、企業の課題にあったサービスを選択できるウェブツール「ウェルココ」(本年10月公開予定)を運営することで、仕事の生産性やワーク・エンゲイジメントの向上、そして組織のパフォーマンス向上を支援することを目指します。企業の皆様におかれましては、この団体およびサービスを選択ツール「ウェルココ」を活用いただき、健康経営におけるメンタルヘルス対策を推進いただければ幸いです。

一般財団法人淳風会
代表理事 理事長 川上 憲人

一般社団法人「心の健康投資推進コンソーシアム」概要
ウェブサイト: https://mwi.or.jp/
会員:
• 一般会員 63団体
• 賛助会員 4団体
会員一覧はこちらを参照ください。https://mwi.or.jp/membership/
代表理事:
• 川上 憲人(一般財団法人淳風会 代表理事 理事長 / 東京大学名誉教授)
理事:
• 飯野 航平(株式会社MentaRest 代表取締役 CEO)
• 榎本 正己(株式会社ジャパンEAPシステムズ 代表取締役社長)
• 荻原 英人(ピースマインド株式会社 代表取締役社長)
• 住田 健介(株式会社アドバンテッジリスクマネジメント 取締役 メンタリティマネジメント事業部門担当 上席執行役員)
• 野本 有香(株式会社JMDC プロダクトビジネス本部 事業推進部 部長)
• 前田 一寿(一般社団法人日本EAP協会 理事長)
• 箕浦 慶(Upmind株式会社 代表取締役社長)
• 結木 啓太(株式会社ラフール 代表取締役社長)
監事:
• 新村 達也(株式会社パソナセーフティネット 代表取締役社長)
• 玉井 仁(東京メンタルヘルス株式会社 取締役 カウンセリングセンター長 相談事業担当)

「岡山たいようプロジェクト」シンポジウムに参加

「岡山たいようプロジェクト」シンポジウムに参加

2025/08/05

2025年7月28日(月)

さん太ホール(岡山市)で開催された「岡山たいようプロジェクト」のシンポジウムに参加してきました。

「岡山たいようプロジェクト」とは、山陽新聞社・岡山県・岡山大学が連携し、県外への人口流出を抑止するため、働きたい&暮らしたい岡山をつくることを目的として始動したプロジェクトです。

今回のシンポジウムでは「女性、若者に選ばれる岡山になるために~多様性で組織を動かす~」と題して
SDGパートナーズの田瀬和夫氏、一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティの及川美紀氏による基調講演、またCキューブ・コンサルティング西原立氏を進行役として、伊原木県知事、行雲の犬養拓氏、田瀬氏、及川氏による座談会が行われました。

今回のシンポジウムを通して、無意識の偏見(アンコンシャスバイアス)が様々な機会を妨げており、各人がそれを認識する必要があること、女性が働きやすい環境にするためには、男性の育児休業取得を推進し女性が稼げる環境に整える必要があること、地域環境だけではなく職場環境も含め、自分らしく生きることができれば人口流出も妨げられるといったお話があり、日頃の生活では気が付けない気づきがたくさんありました。

多様性とは、「女性を優遇する」ではなく、
「男性も女性も等しく成長や活躍の機会を持てるようにすること」という視点が特に印象的でした。

また、年齢や性別、部署にかかわらず、様々な方と「対話」を重ねることで、会社の価値観や規範が整い時代に合ってくるというお話しに感銘を受けました。

一人ひとりの働く環境を整え、淳風会が選ばれる企業になるよう努めて参ります。


懇親会会場にて及川美紀氏と共に

EXPO2025(大阪・関西万博)でゲーミフィケーションについて講演しました

EXPO2025(大阪・関西万博)でゲーミフィケーションについて講演しました

2025/07/28

2025年7月21日(月曜日、祝日)に、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場で開催されたイベント「ゲーミフィケーション:未来の展望」(Gamification: Future Prospects)に参加してきました。このイベントはサウジアラビア王国の提案で開催されたものです。サウジアラビア王国は現在、ゲーム産業(オンラインゲームを含む)を国として育成しており、数年後には国際オリンピック委員会主催のeスポーツ・オリンピックも開催される予定とのことです。

イベントではサウジアラビア王国の企業および財団、日本のソフトバンクからも講演があり、およそ50人の参加者とともに、教育(生涯教育を含む)へのゲームおよびAIの応用について意見交換がなされました。川上は、メンタルヘルス教育を例にとり、AIとゲーミフィケーションの融合が人間の心理に与える影響について英語で講演し、パネルディスカッションに参加しました。主催者および参加者から大変参考になる (inspiring) 発表・発言だったと評価をいただきました。

当日はどのパビリオンも長蛇の列で、サウジアラビア館以外を見学することはできませんでした。川上はファーストガンダム世代ですので、ガンダム館の前で写真を撮って帰ってきました。

今回、ゲーム産業育成が国策になっている国があることを知りました。弊会職員にもオンラインゲーム好きの人はたくさんいます。ゲームを理解し活用できる経営者になりたいものだと思いました。

一般財団法人淳風会
代表理事理事長 川上憲人


イベント「ゲーミフィケーション:未来の展望」での講演の様子


イベント終了後の登壇者と集合写真(ブログ掲載に事務局から許可済み)


イベント終了後、ガンダム館の前で

健康管理センター倉敷 消防訓練を行いました

健康管理センター倉敷 消防訓練を行いました

2025/07/04

2025年7月3日

猛暑の中、消防訓練を行いました。
医師や看護師をはじめとした全部署の職員が参加し、建物1階を出火元とした避難訓練と消防設備のナガセ防災テクノ様にご協力いただき屋内消火栓設備の使い方をご指導いただきました。
避難訓練では、半年前の消防訓練時に水島消防署の方よりご指導いただいた『各部屋に取り残されていないかを確認した証とする“黄色の付箋”を職員がドアに貼っていく』ことを実践いたしました。
また、屋内消火栓設備のポンプを実際に稼働させ、放水体験をさせていただきました。その際、「男性は一人でもホースを扱えるけど、女性は二人体制で扱った方がよい」とアドバイスをいただき、交代しながら多くの職員に実践してもらいました。参加者からは「(女性)想像より扱いやすかった」などの感想が出ていました。
屋内消火栓設備は消火器では太刀打ちできない天井まで火柱が上がった際に使用する設備と教えていただきました。
今後も防災訓練を継続し、万が一に備えます。

『暑い暑い夏に向けた熱中症対策』

『暑い暑い夏に向けた熱中症対策』

2025/07/03

今年は異例の梅雨明けの速さもあり、気温の高い日が続いています。
そんな中、『熱中症』で搬送されたというようなニュースも耳にする機会が増えているように思います。
淳風会健康管理センター集団健診部では、職場での熱中症対策として、もしもの時にすぐに対応ができるよう、部署ごとに熱中症を疑うようなケースが発生した場合のフローを作成し、全職員へ周知をしています。
その他、健診車に経口補水液と冷却バックを配置し、スタッフへ塩タブレットも配布して熱中症予防に努めています。
熱中症は、初期対応の遅れが命取りですので、このくらいの暑さなら大丈夫、自分は熱中症にならないと過信せず、体調不良の際には早めに報告することも心がけたいものです。
また、日頃の体調管理も大切です。個々での体調管理と共に互いに異変に気付いたら無理をしない・無理をさせないようにして皆で暑い夏を乗越えていきたいと思います。

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