救急医療・救急業務に対する国民の正しい理解と認識を深めるとともに、救急医療関係者の意識の高揚を図ることを目的として、毎年9月9日を「救急の日」、救急の日を含む一週間を「救急医療週間」と設定しています。センター倉敷では、8月22日と28日に全課職員を対象に、急変時対応訓練を実施しました。
今回は、胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAEDを用いた救命処置である一次救命処置について学びました。一次救命処置とは、呼吸や心臓が停止し命の危険な人に対して、救急隊や医師へ引き継ぐまでの間に医療従事者でなくても行うことのできる応急手当のことです。いざというときに躊躇なく、胸骨圧迫やAEDが使用できるよう、傷病者発見、呼吸や意識の確認、応援やAEDの手配、胸骨圧迫の実施、AED装着と操作、到着した医師への引継ぎまでの一連の流れの映像を視聴し、グループに分かれて人形とAEDデモ機を使用し、参加者全員で実践しました。
久々にAED、胸骨圧迫を実施する職員、初めてAEDを触る職員もあり、実践することでAED使用方法、胸骨圧迫のリズムや方法などの確認ができました。訓練後は、実際に体験できてよかったと意見が多くみられました。しかしながら、いざという時にあわてず救命処置を行えるよう今後も継続して訓練が必要との意見もあり、定期的な訓練の必要性が課題となりました。
今回の訓練で、一次救命処置の必要性、胸骨圧迫やAEDの使用方法について、少しでも理解を深め意識を高めるきっかけになったと思います。今後も全職員で協力して受診者様の安全を確保し、迅速な対応ができるよう、訓練を行っていきたいと思います。
「救急蘇生法の手順」日本医師会
(https://www.med.or.jp/99/)