3月19日と21日、センター倉敷で全課の職員を対象に、「急変時対応訓練」として、胃X線検査でのバリウムによるアナフィラキシーショックを想定し、医師や看護師、受診者、救急隊員などの役割を決め、急変者発見から救急搬送を行うまでの一連の流れの訓練を行いました。
今回の訓練で、「急変者発見」「職員の応援要請」「急変者の容態観察」「急変者を安全に処置が行える場所への移動」「医師へ連絡」「医師から受けた処置の実施や記録」「救急隊や搬送予定医療機関への連絡」「救急隊到着時に速やかに急変者の元へ誘導できるよう、館内各所への連絡」「救急隊への引継ぎ」と、急変者発見から救急搬送までの流れを知っていること、自分にできることは何かを速やかに判断するスピード感が大切であることを再確認できました。訓練をしていても、いざその状況に遭遇すると焦ることが推測されるため、急変時の対応を明確にし、全てのスタッフが把握しておくことで、落ち着いて対応ができるのでは、と考えました。
参加したスタッフより、「リアルさに欠けるので設定を細かくしたほうが良い」「人工呼吸や胸骨圧迫、AEDが使用できるように練習が必要」等の意見があり、次の研修への課題も出てきました。急変者への迅速かつ適切な対応はもちろん、周りの受診者様への案内・誘導もスムーズに行うことができるよう、様々な状況を想定した訓練を引き続き実施していきます。
山口センター長より、「施設にある物品を確認できたことで、可能な処置について考えることができた。いつ起こるかわからないからこそ、日々の訓練が必要であり、急変に慣れていない職員も、今一度自分には何ができるかを考えて欲しい。」と総評をいただきました。
今後も職員全員で協力し、統一した対応ができるような体制を整えていきたいと思います。